(1)サツマイモ茎葉の80%エタノール抽出液にACE阻害活性が認められた.活性の強さは茎葉中の部位で異なり,葉身部,茎部,葉柄部の順であった. (2) 80%エタノール抽出液に含まれるカフェ酸誘導体にACE阻害活性が認められた.活性の強さは,おおよそカフェオイル基の数に比例し,3,4,5-triCQA, 3,4-diCQA, 4,5-diCQA, ChA, 3,5-diCQA, CAの順であった. (3)サツマイモ茎葉を配合した飼料を摂取したSHRは茎葉の添加量依存的に血圧上昇が緩やかになる傾向を示した. 以上のことより,サツマイモ茎葉によるSHRの血圧上昇抑制傾向は,カフェ酸誘導体類のACE阻害が一つの要因と推察された.