サケ鼻軟骨由来PGと各種金属との結合に関して検討を行い以下の結果を得た. (1)PGは,不溶性FePO4のFe3+と結合し,可溶化する可能性が示唆された. (2)PGは,同一質量濃度でXGおよびPSよりもFe3+に対してより強い親和性を示した. (3)Fe3+は,PGと結合して不溶性複合体を形成したが,Fe2+は,PGと結合しなかった. (4)PGと二価陽イオン(Mg2+, Cd2+, Pb2+, Ca2+, Zn2+)は結合しないか,または,弱い結合であった.