リョクトウモヤシの胚軸細胞壁多糖類が持つAsA酸化抑制効果について評価し,合わせてペクチン主鎖のエステル化度と抗酸化活性との関係を調査し,以下の知見を得た. (1)AsA酸化抑制効果は,胚軸の成長とともに活性が低下した. (2)AsA酸化抑制効果は,低いエステル化度を持つHWSP画分で最も高い活性を示した. (3) AsA酸化抑制効果とペクチン主鎖のエステル化度の間には負の相関が見られた. (4)以上の結果,リョクトウモヤシ胚軸の細胞壁多糖類には,抗酸化活性が見られ,特にペクチン性画分に比較的高い活性があることが明らかとなった.