米および米加工品における難消化性澱粉(RS)含量の測定についてProsky法,RS-kit法,人工消化法の3種類の方法を比較検討した. 測定法によるRS含量の比較において,Prosky法は人間の消化管内とは異なる条件での測定方法であり,米加工品のRS含量も1%以下で測定されるため試料間の比較は困難であった.RS-kit法による測定では,精白米のRS含量は20%程度であり,米飯,素焼き米菓では最大2%程度の値が得られたが,狭義の意味のRS含量と考察された.人工消化法によるRS含量の測定では,精白米で80%程度,米飯,素焼き米菓で最大20%程度となり,実際の人間の消化にも対応し,加熱加工を受けた米加工品の比較にも適していると考えられた. RS-kit法と人工消化法による測定で,精白米のRS含量は品種間で差が認められなかった.また,RS含量は加熱加工により減少したが,精白米澱粉のアミロース含量が高いほど,加工処理後のRS含量が多い傾向が認められた.米加工の内容によりRS含量が異なることから,同一試料米でも加熱加工条件を変えることで,RS含量を変えられる可能性が示唆された.