本研究では,マウスにサケ白子から抽出したDNAを12週間投与し,マウスの走行耐久力への効果について検討した.トレッドミルによる走行試験の後,屠殺して生化学分析を行った.その結果,DNA投与群は対照群と比較して走行距離が有意に長くなり( p <0.05),大腿筋中のグリコーゲン含量及び血漿中のグルコース濃度が有意に高くなった( p <0.05).これらの結果から,DNAの投与によりマウスの走行耐久力が増強されることが示され,この効果はDNAが糖代謝に何らかの影響を及ぼすことに起因している可能性が示唆された.