簡便かつ多検体処理に適応したスクリーニング法としての,RBL-2H3を用いた脱顆粒抑制作用試験の方法について検討した.その結果,(1)ピペット操作のみで96ウェルプレート1枚での試験全工程が完結できる (2)1プレートあたり21検体(n=2)の試験が可能 (3)Lysis bufferを用いることよる細胞破砕作業の省略 (4)試験サイズ縮小による試薬,器具コストの削減を可能とした.相対放出率についても,原法と同等の結果が得られ,試験内,試験間の再現性ともに10%程度と,再現性の高い試験法となった.また,試料の凍結乾燥を行わない直接抽出法を採用したため,より広範な成分に対応出来るものと考えられた.