コムギLTPに対する特異性が高い抗体を得るため,コムギLTPの17~27番アミノ酸からなる部分ペプチドを抗原に用いた.ウサギ血清から得られたIgGはコムギとライムギのLTPに強く結合したが,オオムギやエンバク,コメ,トウモロコシの水抽出タンパク質にはほとんど結合しなかった.コムギおよびライムギの水抽出タンパク質1μgに含まれるLTPが,イミュノブロッティング法により検出できた.精製コムギLTPは2ng以上で,イミュノブロッティング法および酵素免疫測定法により検出できた.