小麦ふすまから抽出したアラビノキシランの免疫賦活活性をマクロファージ様に分化させたヒト白血病細胞株HL60細胞の貪食活性を指標に検討した.本研究で得られた小麦ふすまアラビノキシランの活性は米糠およびとうもろこし由来アラビノキシランに比べ有意に高く,さらに,小麦ふすまアラビノキシランの活性を分子量別に調べた結果,その活性は分子量5kDa以上の高分子分画によりもたらされていることが明らかとなった.本研究で得られた小麦ふすまアラビノキシランは,食餌性高分子アラビノキシランの腸管免疫に対する影響を調べる上で有効な素材になると考えられる.