有効利用されていない三番茶葉とビワ葉を混合した新たな発酵茶の製造法を検討した.緑茶製茶機械の粗揉機を利用して三番茶葉に70℃の熱風を当て,茶温を40℃以下に保ち20分間攪拌して茶葉を萎凋させた.次に揉捻機を用いて萎凋した三番茶葉にビワ葉を全量の10%添加し揉捻することで,カテキンの酸化重合が促進され,味,香りに優れ,浸出液の色が鮮やかな紅色を呈する品質の高い混合発酵茶が製造できた.用いる三番茶葉は,二番茶摘採日から通常の三番茶葉の最適摘採時期と同じ35日頃に摘採したものが最適である.