DPPHラジカル消去活性測定法を用いて,2成分間の活性に及ぼす効果(相乗効果,相加効果,相殺効果)について検討した.11種の酸化防止剤55通りの組み合わせでは,36通りにおいて統計上相乗効果,1通りで相殺効果と判定される結果が得られた.一方,24種の化合物276通りの組み合わせ(うち15通りは重複)では,74通りにおいて相乗効果,61通りで相殺効果が得られた.しかし,これらの多くの組み合わせによる効果は弱く,相加効果をわずかに上回る,あるいは下回る程度であり,2割以上の活性増強が認められた組み合わせは14通り,2割以下の活性低下が認められた組み合わせは33通りであった.一方,α-トコフェロールとの組み合わせのうち6通りで, p -クマル酸との組み合わせのうち4通りで2割以上の活性増強が観察され,バニリン酸との組み合わせのうち17通りで, p -クマル酸との組み合わせのうち12通りで2割以下の活性低下が観察された.