OMを添加していないコントロール食と100g中にOMを0.2g,0.4g,0.8g含むOM食をそれぞれラットに与え,肝臓,膵臓,血液を分析し,脂質代謝への影響を調べた. その結果,OM摂取群において膵重量,膵タンパク質量,膵酵素活性の上昇が見られ,特に0.8%OM食群ではコントロール群に対して統計的に有意な差を示した.また脂肪酸合成に関連するG6PDH, ME, FAS活性については,OM摂取群で減少傾向にあることが観察された.さらに,動物用X線CT装置を用いて脂肪率を計測した結果OM摂取群で減少傾向にあることが示された.以上より,OM摂取により膵臓のTrophic効果が起こり,このTrophic効果に伴うエネルギー代謝亢進により脂質代謝が変動し,体脂肪減少へとつながったものと推定された.