かつお節中の抗酸化活性成分を同定するために,DPPHラジカルを用いて検討を行った. かつお節から抽出した鰹だしをPorapakTMQにより,吸着画分と非吸着画分に分離したところ,両画分で同等のラジカル消去活性を有することが示された. 非吸着画分をさらにゲルろ過により分離したところ,大きく3つの活性フラクションが得られた.そのうちの1つのフラクションについて,逆相HPLCにより精製し,1H‐NMR, 13C-NMR, MSにより活性物質を同定したところ,クレアチニンと同定された.また,クレアチニンのDPPHラジカルにおけるIC50は18.0mg/100mlであった.