サケ鼻軟骨から調製したPGNPの安全性を確認するために,細菌を用いた復帰突然変異試験,ほ乳類の培養細胞を用いる染色体異常試験,ラットにおける単回および90日間反復経口投与毒性試験,並びに,ヒトによる安全性試験を実施した. 復帰突然変異試験および染色体異常試験おいて,PGNPは陰性であった. ラットを用いた単回投与試験においては,PGNPの投与(2000 mg/kg)に関連した変化は認められず,PGNPの致死量は2000 mg/kgを超える量であると結論づけられた.従って,PGの致死量としては,800 mg/kgを超える量であると考えられる.また,90日間反復経口投与毒性試験においては,PGNPの無毒性量が1000 mg/kg/日であることから,PGとしての無毒性量は少なくとも400 mg/kg/日であると考えられる. ヒト安全性試験においては,PGNPを1日当たり1500 mg (PGとして600 mg),5日間継続摂取しても臨床上問題となることはなかった.