小麦ふすま由来WBPのSHRに対する血圧降下作用を検討した.WBPのふすまからの収量は約2.0%であり,500gのふすまから9.8g (IC50=80μg/mL)が得られた.SHRに対する単回経口投与試験では,WBPは10, 50,および200mg WBP/kgの投与量において投与後2時間から用量依存的にSBPの低下を示し,50および200mg WBP/kgでは8時間まで降圧が持続した.SHRに対する長期投与試験では,0.02% WBP投与群は試験開始10日以降から25日まで,0.1% WBP投与群は5日以降から25日までコントロール群と比較して有意にSBPの低下を示した.本研究の結果,小麦ふすま由来WBPは,SHRの血圧降下作用をもつことが明らかになった.