様々なアミロース含量の米を用いて調製した米粥パンのローフの比容積およびクラムの粘弾性を計測し,アミロース含量との関係を調べた. (1) 中アミロース米粥パンが最も比容積が大きく,高アミロース米粥パンが最も小さかった. (2) 高アミロース米30%米粥パンを除いて,米粥パンは米粥非含有パンよりクラムの粘弾性が減少した. (3) 米のアミロース含量,および米の小麦粉との置換率という2つの要因によって得られる米粥パンの物性は,パン生地中の正味のアミロース含量という点で整理すると,3段階で変化した.