恒温恒湿器を用い,温度30∼50℃,相対湿度50∼80%,気流速度0∼1.5 m/sの条件下で,無洗米の乾燥特性を調べ無洗米の等温収着曲線を測定した.乾燥空気の相対湿度が低い場合,水浸割粒が著しく増加した.また,温度が高い場合も,同様に水浸割粒が増加した.気流速度が速くなると,水浸割粒は減少した.米粒の物理的性質は,米粒温度がガラス転移温度を越えることで劇的に変化すると考えられる.水浸割粒の結果より,ガラス状態では水浸割粒の増加がわずかなものの,ラバー状態では劇的に水浸割粒が増加すると考えられる.