北海道産タマネギ9品種のケルセチン配糖体,ORAC法による抗酸化能測定値および総ポリフェノール含有量を比較した.その結果,ケルセチン配糖体含有量は31.24±2.15から133.7±8.88 μ mol/100g FWの範囲,ORAC値は878.1±44.7から2 075.6±168.6 μ mol TE/100g FWの範囲,総ポリフェノール含有量は22.65±1.41から48.44±1.35mg GAE/100g FWの範囲であり,いずれも「月交24号」が最も高値を示した.また,タマネギ中の主要な抗酸化物質はケルセチン配糖体であり,「月交24号」はケルセチン配糖体を高含有する品種であるため,高い抗酸化能を示したと考えられた.