キウイフルーツの熱風乾燥過程において,短時間熱湯浸漬による前処理を適用した結果,以下の知見が得られた. (1)前処理を適用することでPPO活性が低下し,乾燥過程における褐変が抑制され,乾燥中の褐変現象の速度論的解析が可能ではないかと考えられた. (2)熱風乾燥過程における,表面積変化は含水率の一次関数として表すことが可能であった.また,前処理を適用することで乾燥過程における表面積変化が抑制された. (3)前処理を適用することで,表面硬化が抑制され乾燥速度が増大した.また,前処理を適用した試料では,乾燥過程初期に恒率乾燥期間が確認された.