(1) インスタントコーヒーの水分は,カールフィッシャー法により,常温でメタノール抽出を20分行ない,滴定することによって30分以内で定量することができ,また再現性も非常にすぐれている。 (2) 減圧乾熱法によっては,水銀柱5mmの減圧下で,70℃にて15時間乾燥して得られる定量値が,カールフィッシャー法の定量値とまったく一致した。 (3) 常圧100℃,1時間乾燥による定量値は,カールフィッシャー法による定量値と一致することもあるが,大気湿度が高いと定量値が低くなるので,湿度を低く保って乾燥するように,五酸化リンを用い,除湿しながら乾燥する方法により,再現性もよく満足すべき定量値が得られる。