(1) 新鮮サバ煮汁より国中の方法により5'-IMPパリウム塩の結晶を分離し,ペーパークロマトグラフィーおよび紫外部吸収測定を行ない5'-IMPを確認した。 (2) サバ煮汁を長時間加熱すれば5'-IMPの収量が減り,9時間で約50%になることが明らかとなった。 (3) 純品5'-IMPバリウム塩を用いて加熱の影響を調べた結果,加熱が長時間続くと回収率が減少した。また分解液についてペーパークロマトグラフィーを行ない,5'-IMPは長時間加熱によりイノシンと無機リン酸に分解することが推定された。