切断機にたばこ試験用裁刻機,揉ねんにふたなし機を試作し,実験的規模でLCTを製造し,製茶法,品質の特徴を常法を対照に検討,つぎの結果を得た。 特殊な茶で,製茶法が明瞭でないため,いろいろ操作条件を変えて製造し,インドの茶にそん色のない茶の製造に成功,暫定的ではあるが,標準となる製茶法が設定できた。LCT製茶法は,かなりな品質で,紅茶製造の大きなあい路である萎凋工程は省けるし,方法によっては揉ねん後の発酵工程の省ける見込みもあり,生産経済上きわめて興味のある方法であることがわかった。 切断幅と能率,品質は密接な関係があるが,1.5mm内外に刻んだものは,仕上がりの粒度,揉ねん発酵もよく,インドの茶に近似のものであり,適当と認めた。 揉ねんは20~30分で,その間に紅茶として適度と思われる発酵のほとんどが完了する特徴を認めた。この特徴については,茶葉温度,タンニン,水色などの変化からも確かめられた。