(1) 0.1% CT EG, EPGのアルコール溶液を調製し,大豆油に0.01%ずつ添加し,AOM酸化曲線を求めてみると,EGがもっとも酸化防止性にすぐれ,ついでEPGで,CTはわずかに酸化防止性を示した。 (2) CT, EG, EPGをそれぞれ等量ずつ混合し,同様大豆油に0.01%ずつ添加してAOM酸化曲線を求めてみると,CT, EG, EPGの3種等量混合がもっとも酸化防止性がよく,CTとEG, EGとEPGの2種混合ではEG, EPGの単一使用に比べ,わずかながら低下した。 (3) CT, EG, EPGの単一およびそれらの混合物にカフェインを添加することにより,一層酸化防止性を高めた。すなわち,カフェインは相乗作用を示す物質である。その相乗効果は,0.01% BHTに0.002%クエン酸添加と,0.01% BHTに0.002%カフェイン添加と同程度であった。 (4) 鯨脂肪皮にCT, EG, EPGおよびその等量混合物,あるいはカフェイン混合物の噴霧はいずれも無処理に比べ,保存性を増した。