PGAの溶解方法が乳酸菌飲料の安定性にいかなる影響をおよぼすか検討した結果,つぎの結論を得た。 (1) 溶解助剤として有機溶剤を用いると,溶解時間の短縮が認められ,本法にてPGAを溶解しても乳酸菌飲料の安定性にはなんらの影響も与えない。 (2) 溶解助剤として甘味料を用いると,溶解時間の短縮が認められ,本法は有機溶剤法より溶解速度が早い。とくに砂糖を用いた場合溶解性,安定性ともに良好である。 (3) 溶解温度をあげると溶解時間が短縮される。安定性も,80℃以下ではなんらの変化も認められなかった。 (4) PGAで乳化安定化した乳酸菌飲料に有機酸を添加しても安定である。 (5) シロップの殺菌温度が高くなると第1日目の沈殿量が増加することがわかった。ゆえに殺菌温度は80℃以下の低温で行なう必要がある。