(1) 各小麦(内麦)間の醗酵タイプの差はかなり大きく,これをそれぞれ明らかな特徴を持った5つの群に分類することができた。 (2) 内麦の各品種による醗酵タイプの特性はかなり明らかである。 (3) 農林67号とアオバコムギは粉の炭酸ガス発生能という点からは輸入強力粉並のすぐれた品種である。 (4) 地域による傾向はあまり明瞭には現われなかったが,大体の傾向として北関東,東北がよく,南のほうがよくないようである。 (5) 醗酵タイプのふれを2年次にわたって比較した結果,断定的なことはいえないが,農林67号はかなりふれの小さい安定性の高い品種のように考えられる。 (6) 炭酸ガス発生量とマルトースバリュー,糖との間には,かなり高い正の相関関係が認められた。