出穂前および出穂後の稲について,日照量,倒伏割合を人為的に調整したもの,また別に収穫時期を適期より前後にずらせたものについて,収穫米の性質を調べ,上記処理の影響を検討した。 出穂前に遮光した場合は,収穫米の全窒素,水溶性炭水化物が対照より少なく,登熟期後期に遮光したものは,白米粉のアミログラムの形状に対照と違いがみられた。 登熟中稈を100%倒伏させたものは,収穫米の窒素含量が少なく,白米粉アミログラムの特性値も対照とかなり違った。 また収穫適期より前(未熟)または後(過熟)に収穫された米は,いずれも適期収穫(適熟)の米と,白米粉アミログラム特性値が違い,糊化温度が低く,最高粘度が小さかった。