リンゴジャムおよび果汁にL-アスコルビン酸,エリソルビン酸を単独または混合で添加し,室温および38℃の各温度に貯蔵したときのアスコルビン酸類の変色防止効果を検討した。貯蔵が短期間であれば,いずれも添加の効果を示し変色は防止される。しかし室温でも貯蔵が長期にわたると,L-アスコルビン酸を用いた場合は着色が強まり,またエリソルビン酸の効果も低下する。しかし両者の各50mg%を混合添加した場合は,すぐれた着色防止効果がかなり長期間持続される。