(1) 凍乾工程においてバックフラッシュに使用するガスの吸着現象を検討した。凍乾マグロを用いガス吸着測定装置で20℃における測定結果は酸素がもっとも多く,窒素,空気の順で1~4mg/試料1gであった。 (2) 大豆油を試料とし,空気と窒素ガスでそれぞれバックフラッシュした結果,大豆油中の溶存酸素量はかなり変化し,その後の保存中における酸化に影響を与えた。 (3) マグロを凍乾しバックフラッシュと保存雰囲気にそれぞれ窒素と空気を用いて保存した結果,両操作とも不活性ガスの使用が油脂の酸化防止に効果があることを認めた。