以上の実験結果を要約すると,AA・EA水溶液にH2SO4およびクエン酸を添加し,強酸性下で酸素を通気しつつ30℃で180分反応させると,両酸間に約40%の差がみられた。なおこの差には再現性があり,濃度変化および混合割合と分解率間には直線的関係が成立することを認めた。これらの結果より分解を利用することにより,AAとEAとの分離定量が可能であると考えられる。