(1) 直線近似のレトルト温度上昇に対して,無限平板型試料について解いたレトルト温度上昇時間の補正係数は,実用条件下で, 0.52~0.62となり,その平均値の0.57はBALLの缶詰による経験的な値0.58とほぼ一致した。 (2) tr/tc-tc/f, j-a, αβ21tc/a2-a などの関係を種々の条件に対してプロットして理論計算に供した。 (3) 無限平板および有限平板型のモデル食品に対して種々の条件下で行なった実験に tr/tc =0.58を適用して求めた j の実験値と, j の理論値はよく一致した。