(1) 澱粉の定量をHClO4の濃度が7Nになるようにして抽出し,約10分後に蒸溜水で98ccとし,5% KIおよびN/100 KIO3の1ccを加えて発色させて3時間後にフイルター8 (610mμ)で比色すると,1~8mgの間で直線関係が得られたので,これを澱粉の定量に使用した。 (2) 芦粟搾汁中の澱粉量は0.1~0.15%であり,約50~75%が出ているようであり,遠心分離などによって除去できる。 (3) 浸出法は灰分・酸・たんぱくなどの製糖時の阻害物質を少なくするが,還元糖は増加する。しかし,糖の回収には有利である。 (4) 茎桿にはしょ糖の外繊維とpentoseが多く,また種子は澱粉,たんぱくが多く,繊維が少なく飼料としての価値がある。