多数の米澱粉のヨード呈色度(B.V.)を測定する目的で.過塩素酸による澱粉抽出法と.アンスロンによる澱粉定量法を組合せたMCCREADYの方法を検討し,目的にそいうる測定法が得られた。 精白米粉末は過塩素酸に溶解しがたいので,米粉粒度,酸濃度,溶解時間,糊化前処理などについて最適溶解条件を求めた。また澱粉の定量に,HALLの方法によるヨード・澱粉の単離操作を加えた。さらにヨード呈色度の温度による変化から温度係数0.004tを求め,温度による影響を補正した。 これらの諸点に基いて,米粒から澱粉を調製することなく,直接的にB.V.を測定する方法を設定した。測定例として1959年産早期栽培米を試料とした定量結果の一部を示した。