(1) 胞子に及ぼす木灰添加の影響として,従来から認められているように一般に胞子の形成は促進された。 (2) 木灰により胞子自体の色をよくする効果は認めることができなかった。 (3) 木灰により胞子柄が短縮し,短毛型になり,この変化は玄米より白米において,より顕著であることを認めた。これは種麹の一般的外観を良好ならしめる。 (4) 種麹を悪環境に貯蔵した場合,胞子の発芽率を比較すると,木灰を添加したものは明らかに耐久性を有する事実を認めた。