液状脂質の粉末化に用いられる包括剤の乾燥薄膜を調製し,それらの臨界表面張力γcを測定した.γcと粉末化物の表面油率との関係について検討したところ,γcが粉末化される脂質の表面張力とほぼ同じか,または大きいとき,表面油率が低くなり良好な粉末化が達成されることが示された.したがって,測定の容易な臨界表面張力は包括剤を検索する際の指標として用いることができると考えられる.