β-サイクロデキストリン(β-CD)とα-ラムノシダーゼを用いてサイクロデキストリン合成酵素(CGTase)によるヘスペリジン配糖体(Hsp-Gn)生成方法の改良を行った. 0.5%ヘスペリジン(受容体),5%β-CD(供与体),2units/mlのCGTaseを含む反応液(pH 10)を40℃で16時間反応させたところ,5%可溶性澱粉を供与体としpH 5で反応させたときに比べて,約50倍のHsp-Gnを得ることができた. このHsp-Gnを精製する段階でα-ラムノシダーゼを作用させると未反応のヘスペリジンのみが加水分解され,セファデックスLH-20カラムクロマトグラフィーにより効果的にHsp-Gnと未反応のヘスペリジンを分離できることが解った. 得られたHsp-Gnを種々の天然色素溶液に添加したところ,紫外線による色素の退色を抑制した.