シロサケ切り身のMA包装による品質保持に対する炭酸ガス濃度の影響を検討した.シロサケ切り身を炭酸ガス濃度の異なる混合ガスで置換包装して5℃と10℃で6日間保蔵し,それぞれ経時的にガス組成および一般生菌数を調べた. 含気包装と比較すると6日間の保蔵では2日目以降試験したどのMA包装でもシロサケ切り身の一般生菌数は少なく,5℃では50%, 10℃では70%以上の炭酸ガス濃度で効果的に菌の増殖を抑制した.さらに今回の試験では炭酸ガス濃度100%よりも70%の方がシロサケ切り身の菌の増殖抑制に効果的であった.