(1) 茹めんの粘着性の各パラメーター値は,変形率あるいは圧縮で発生する応力を増加させると増大した. (2) 茹で時間の増加とともにめんの粘着性の各パラメーター値は減少した.茹めん表面の走査型電子顕微鏡のX線モード観察により,表面の凹凸状態が評価できた. (3) 生地へ塩化ナトリウムを添加すると,茹めんの粘着性は減少した. (4) 茹めんの粘着性は生地混捏時間の増加とともに10分まで増加し,それ以上の混捏で減少した. (5) 生地を熟成すると茹めんの付着性と伸びは減少したが,付着力は生地熟成2時間で高い値を示した. (6) 茹めんの粘着性は放置によって増加した. (7) 機器測定による物性値間では付着性と付着力,摩擦力と付着力との間には高い相関がみられた.官能評価による茹めんのぬめりは粘着性および摩擦力と負の,総合評価と正の相関を示した.茹めんの表面状態の総合評価は付着性,付着力および摩擦力と高い負の相関がみられた.