食品タンパク質のアルカリプロテアーゼ分解物から味覚に優れたACE阻害活性を有する短鎖ペプチド混合物を調製し,その消化管プロテアーゼの影響と in vivo における効果を調べ,以下の結果を得た. (1) イワシ由来短鎖ペプチドは,消化管プロテアーゼに対しての消化耐性を有し,イワシ落し身の人工消化試験によって得られた分解物のACE阻害活性が低かったことから,本外来性短鎖ペプチドを摂取する有用性を示した. (2) イワシ由来短鎖ペプチドは,SHRへの静脈内投与により,血圧降下作用が明らかに認められた.