グロビンを各プロテアーゼ(PE, CH, PA, FIまたはTR)で処理(pH 2.0~8.0, 40℃, 24時間)し,DHとゲル化発現の関係について検討し,以下の結果を得た. (1) グロビンのプロテアーゼ処理したところ,ペプシンにより,pH 2.0~4.0でゲル化が認められ,pH 3.0で強いゲルを形成した. (2) グロビンを各E:S比(1:32000~1/125)のペプシンで処理した場合,いずれもゲル化し,E:S比が1:8000の場合(DH=2.7%),最も強いゲルを形成したが,CH, PAおよびFI処理では,DH値が2.7%でもゲル化しなかった. (3) SDS-PAGEにより,PE分解物中のペプチドの種類または量比はそれぞれ他のプロテアーゼ分解物のものと比較して異なることが明らかにされた.