カムアップ加熱時間を考慮した食品の最適加熱殺菌を行うon-line制御システム用の処理方法を開発した.本方法では,加熱殺菌工程の初期段階での食品中の温度/時間データを収集し,それを解析することによって,伝熱パラメータを求めて,加熱工程の後期段階及び冷却段階での食品中の温度/時間を予測し,過不足なく加熱殺菌を行う最適な冷却開始時刻を予報する.食品モデルとしてアクリル樹脂を用いた実験により本方法を検証した.実験により得られた殺菌値は無限平板状モデルでは約5.2%,無限円柱状モデルでは約6.8%の誤差で,目標殺菌値に一致した.