イズミエビの熱水抽出液および酵素分解液は,強いACE阻害活性を示した.そこで,これらの試料をSHRSPに経口的に投与し,血圧に及ぼす影響を検討したところ,以下の結果を得た. (1) 限外ろ過した酵素分解液を単回投与した結果,投与1時間後に有意な血圧降下作用を示した. (2) 長期投与試験では,熱水抽出液群で投与開始3週目から,酵素分解液群で投与開始2週目から,対照群に比べ有意な血圧上昇抑制作用が観察され,対照群に比べ脳卒中発症を遅延する傾向が認められた.