果汁の密度,蒸気圧の測定結果から,以下ことが導かれた. (1) 果汁の比容積は温度と濃度双方の関数として,式(1)で表される. (2) 各濃度における水蒸気圧と温度,濃度の関係は,Antoine式を濃度補正した式(2)で表される. (3) 式(2)を利用することにより,濃度依存性を加味した果汁のΔHνがClapeyron式から直接計算される. (4) 果汁のΔHνに関して,次の実験式が導かれた.