ジャガイモ(6品種)塊茎の貯蔵に伴うVC量およびその合成酵素活性の変化を調べ,VC残存量に及ぼす貯蔵温度の影響を検討した. (1) キタアカリ(VC高含有品種)および男爵薯のVC量は貯蔵前46.6mgおよび28.7mg/100gであったが,4℃に貯蔵すると2日後には1.2倍と1.14倍に増大し,その後著しく減少して3ヶ月後には貯蔵前の1/3以下になった.GLDHase活性はVC量が著しく減少する時期および貯蔵後期のVC含量の低い時期に高くなった. (2) 6品種のジャガイモにおいて,程度の差はあれ,15℃貯蔵の方が,4℃貯蔵よりもVC量の減少が抑制され,GLDHase活性は低く保たれた.