非定常プローブ法により小麦粉の熱物性を測定した.その結果,以下のことが分かった. (1) 最小二乗法によりプローブ温度の経時変化のデータを次式にあてはめたところ,次式による計算値と測定値は良く一致した. (2) (1)の結果を踏まえ,熱伝導率と温度伝導率を推算した.熱伝導率λ2,温度伝導率k2は,水分,温度双方の関数として,それぞれ以下の式で表された. λ2=a1M2・T+b1M・T+d1T+e1M2+f1M+g k2=a3M2・T+b3M・T+d3T+e3M2+f3M+g3 また,これらの熱物性値とかさ密度との間に一次の関係が成り立った. (3) 熱伝導率および温度伝導率の計算結果と,測定時のかさ密度の値から,比熱を推算することができた.