南アフリカ産発酵茶であるルイボスティーについて数種のin vitroモデル系を用いてその抗酸化性の評価を行った. (1) ルイボスティー茶葉熱水浸出液およびルイボスティー熱水抽出物はリノール酸モデル系において強い抗酸化性を示し,ルイボスティー熱水抽出物はクエン酸との間に相乗効果を示した. (2) 生体モデル系である赤血球膜ゴースト系,ラット肝ミクロソーム系,ラット肝ホモジネート系においてもルイボスティー熱水抽出物又はルイボスティー茶葉熱水浸出液は濃度依存的に過酸化を抑制した. (3) ルイボスティーに含まれることが報告されているフラボノイド類から6種を選んで抗酸化試験を行ったところ,ルテオリンとクェルセチンが特に強い抗酸化性を示した.