RAPD分析を用いて精米1粒からの品種判別を試みた.精米1粒からISOPLANT(ニッポンジーン)あるいはFastDNA kit H (BIO 101)を改良した方法を用いてDNAを調製し,RAPD分析を行った.これら2つの方法で得られたDNA溶液のPCRによる増幅DNA断片のパターンは,CTAB法で得られたDNA溶液と同様であり,精米の品種判別に有用であることが明らかとなった.これによりRAPD法で得られる5つのプライマーによる6種類の識別バンドを用いることにより国内主要10品種の識別が可能となった.