撹拌槽型や充填層型リアクターを利用して,シュウ酸オキシダーゼにより,緩衝液やショウガ搾汁液中のシュウ酸の除去を試みた. 撹拌槽型リアクターにより酸素加圧latm下でシュウ酸オキシダーゼを含む乾燥麦芽根を反応させると,反応開始15分間のシュウ酸分解速度は緩衝液では452mg/h・g-乾燥根に,ショウガ搾汁液では104mg/h・g-乾燥根に達した.また,反復回分反応を行うと,反復回数が増える度にシュウ酸分解速度は急速に低下し,3回目の反応では初回反応開始時の半分以下の分解速度になった.充填層型リアクターにより酸素通気を行いながら,空間速度SV=41.7h-1で通液した時の,シュウ酸分解速度は緩衝液では77mg/h・g-乾燥根に,ショウガ搾汁液では28mg/h・g-乾燥根に留まった.