様々な市販茶飲料の抗酸化活性を評価すると同時に,食品の抗酸化活性評価法として確立したXYZ-dish法の有用性を明らかにする目的で,25製品の市販茶飲料の抗酸化活性を同法により評価するとともに,茶飲料中の8種類のカテキン化合物を定量し,抗酸化活性値との関連を検討した. (1) 市販茶飲料のXYZ-dish法による抗酸化活性は,製品により大きく異なったが,H2O2に対する抗酸化活性が・OHに対する活性よりも強い傾向が認められた. (2) 缶飲料の抗酸化活性は,その他の茶缶類<ウーロン茶缶類<煎茶缶類の順に強さが認められたが,茶浸出液類の抗酸化活性はこれら缶飲料の活性に比較して著しく強いことが示された. (3) カテキン化合物のXYZ-dish法による抗酸化活性は,CTN,EC