アシディフィケーションパワー法(AP法)を用いて97年産米,98年産米の新鮮度の判定について検討を行い,以下の結果を得た. (1) pHの低下による米の新鮮度の判定は,グルコース添加20分後のpHとグルコース添加1分後のpHの差で表すことで可能であった. (2) AP法では米の可溶成分はpHの変化には影響を及ぼさないことが判明した.さらに,このpHの低下は米の酵素による作用であることが推察された. (3) 玄米で保存していた97年産米及び98年産米を精米してAP値の比較を行ったところ,いずれの米も1年保存することによってAP値が低下した.