96穴培養プレートを用い,ラット腹腔浸潤マクロファージの貪食能を蛍光標識ザイモサンを用いて測定する方法を用い,野菜,乳酸菌の抽出物の活性を測定した.その結果,野菜類は活性を上昇させるものはなく,ほとんどが抑制傾向を示した.乳酸菌の抽出物では動物性は増強,抑制の両者があったが,植物性乳酸菌の中の Lactobacillus plantarum は試験に供した3株全てで増強を示した.そのうちの最も増強活性の強い菌体から分離した成分は分子量分画の結果,5千以下で熱に強い成分であったことより,糖類の可能性が高いことが推測された.