青ジソの精油成分含量の多いP-64系統を用いて,生育ステージ別に葉の精油成分の含有量と組成の変化をガスクロマトグラフによって調査した.精油成分の含量および組成は生育時期によって異なり,総含量は生育初期では少なく,中期に最大となり,終期に減少する傾向があった.α-ピネン,β-ピネン,リナロールおよびα-カリオフィレンの含量は少なく,生育において顕著な変化はみられなかった.リモネンおよびβ-カリオフィレンは生育に伴って減少するが,シソ香気の中心であるペリラアルデヒドは増加する傾向にあった.